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このたびは、はからずも身に余る賞をいただき、光栄に存じます。
また、近藤会長はじめ選考委員の皆さま、ありがとうございました。
この賞は今日ここに、応援に駆けつけてくださった皆さんがいらっしゃったからこそ、いただけた賞だと思っております。
  
私がお伝えしている「前結び」という着装法が、年代を問わず、なじみやすいということもあると思いますが、それを学ぶことで、着物で出かけようと「着物を普段着にプロジェクト」というグループが出来、行動を共にしてくださった皆さんがいてくださったからこそです。
 
グループでは半巾帯をドレスコードにしています。レッスンを始めたばかりでも、すぐに着物で街歩きが楽しめるようになります。名古屋帯よりも長く、袋帯よりも軽く幅が狭い半巾帯は、どれだけ豪華に結んでも華美になりすぎず、それでいて華やかで可愛らしく、個性的に結ぶことができ、私はそんな半巾帯にとても魅力を感じています。
 
実は半巾帯にはいろいろあり、とてもシンプルな形にしかならないものがあります。もっと帯で作るカタチを楽しむことが出来、女性の「背中を魅力的に魅せる」帯があったらいいな。それが児島帯が生まれたきっかけです。児島の繊維産業の中で、デニム・たたみべり・さなだひもを使ってできたこの帯は、地元岡山に、世界に誇る産業があることを発信する意味でも、とても面白い素材の帯だと思っております。
 
今や世界は目まぐるしく動いています。真の国際人としての行動が求められている時代、自己表現力は最も大切です。私は、フォーマルな時以外、自由に形を創造し自由に結ぶことができる帯結びが、世界に通用する美意識を育てていくと信じています。日本人にしかできない表現力、それを生み出すのは、ここにいる皆さんであり、いまを生きる私たちです。
 
もっともっと日本が誇る文化を、私は、ここ岡山からそれを発信していきたいと思っております。今後もまだまだ、精進です。この賞の名に恥じぬよう、精一杯の努力をしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。