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大人はみな、何となくわかっている。
 

岡山空港7時45分集合。

羽田空港着後、リムジンバスで成田空港へ。そこからデリーへ。

デリーの空港に到着したのが夜中の0時半ころ。

移動だけで終わった一日に、みな少々ぐったりムードだった。
 

今回、岡山学芸館高等学校のインド研修旅行に同行させていただいた。

日印交流プログラムの中に、和太鼓部メンバーを中心とした生徒さんによる演奏がある。

そのための太鼓類が、それぞれのキャリーバックにプラス、荷物として多い一団だった。
 

初めて降り立った空港、初めて挨拶するインド人のガイド・ビーカスさん。

頭の整理もおぼつかないままバスへと移動、のときに、その青年はどこからともなく現れ、生徒さんが押していた太鼓の乗ったカートを代わりに押して、私たちと一緒に歩き出した。
 

ビーカスさんのアシスタントか?とも思ったが、何となく服装や雰囲気が違う。

バスまで到着したときその青年は、(おそらく)ヒンズー語でしゃべりながら、手の平を上に向けて盛んに何かを要求し始めた。
 

日本ほど親切な国はない。

困っている人やお年寄りがいたら、おそらくほとんどの人が手を差し伸べるだろう。

インドが不親切だというのではない。

けれど、チップ収入で暮らしを支えている人たちがいるということを、インドについて数分で生徒さんたちはこの場で学んだ。
 

あいにく、到着したばかりでルピーを持っていない。

戸惑う生徒さんに、私と同室のふみえさんが、ドルでもよいか?と青年にたずねた。

さすが同学年のお嬢さんを持っているお母さんらしい行動。

少額のドル札を渡すと、その彼はまた空港到着ロビーのほうへと消えていった。
 

大人はみな、知っている。

この経験が生徒さんにとって、あのチップ額では買えないような大きな経験という財産になったことを。

 
インドらしい洗礼を受けて、一週間の研修旅行は始まった。