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ネイルアートはしていないが、マニュキアをきれいにふき取った。

爪を短めに切りそろえる。

髪をしっかりと後ろでくくり、家庭科の授業の時のように三角巾を巻く。

マスクをし、さあ準備万端。
 

大晦日、朝5時。

そば粉に水を落とす。
 

そば打ちは、もう15年来の私の大晦日行事となっている。

最初は一枚打つのが精いっぱい。

次の日に筋肉痛まで起こして、自分でも苦笑いだった。

それがどんどんとコツを覚え。

今では10時間で40枚(約200人前)をこなせるようになった。
 

そば好きの、電気工事会社の社長が、従業員さんとその家族、仕事のパートナーなどに、心のこもった暮れの挨拶を作る、その相棒をつとめている。

そばは、水回し・そば打ち・切りの3作業で出来上がる。
時間がかかると、そばは風味も味も落ちてしまう。
絶妙なコンビネーションを必要とする。

なぜか社長と私は不思議なほど息があう。
もちろん奥さんもお嬢さんも手伝うのだが、これに関しては私が一番の相棒。

自然と役割が決まり、奥さんはおつゆ作り、お嬢さんは取りに来てくださる皆さんへのあいさつ係、と見事に役割分担が出来ている。

 

10時間打ち続けている間。

静かに一年を振り返っている。

たゆまなく流れてくるラジオの声にも耳を傾け、面白いニュースに笑ったり、可愛いニュースに微笑んだり。

そうしながらも、ゆっくりと一年を振り返っている。

 

手から伝わるそば粉の冷たさと、水がまんべんなく回った、と思う一瞬をとらえ、ゆっくりとそば玉にまとめ。

綿棒で平らに平らにと伸ばし。
 

来年も、このそばのように平らで末長いシアワセが続きますように・・・
 

皆さま、良いお年をお迎えください。