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高校の卒業式に出席したのは、高校卒業以来だった。

不思議な言い方だが、不思議な感覚だった。

子どものいない私にとって、人生の中で、足を踏み入れることになる場所だとは考えてもいなかったから。

とても神聖な場所に行くかのごとく、その日は朝からドキドキしていた。
 

昨年秋に受賞した「きもの博士」がご縁で、岡山学芸館高等学校の卒業式に出席させていただいた。

昨年インド研修旅行に同行し、3年生の生徒さんとも知り合った。

我が子でもないのに図々しく、親御さんとともに立派に卒業していく彼らを見守るシアワセ。

精一杯歌ってくれた「仰げば尊し」に、3年生の答辞に、一緒に感動しながら涙していた。

 

数日後、今度は親学講座の修了式に参列させていただいた。

こちらの学校では、親御さんも一緒に成長しよう、という大人対象の勉強会がある。

修了式は、そこで学んだ今までのご自身を振り返る日。

親御さんたちがこんなにも悩み、迷い、正解を求めて必死に子育てしているという日々を、私は全く知らなかった。

一年間、いろんな気づきを超えた親御さんの言葉は、また私の感動の涙腺を緩ませた。
 

「18年間、子育てさせてくれてありがとう」と息子に言った、という親御さんの顔は、晴れ晴れと美しかった。

純粋に、羨ましかった。

ステキな成長があるんだな、子育てって。
 

私は結局のところ、一生その成長は出来ないのかもしれない。

が、そんな親御さんに寄り添い、話を聞かせてもらうことでの成長はあるかも、と思った。
 

また数日後、着つけレッスンに5歳の子を持つお母さんがいらっしゃった。

なかなか手ごわいらしい。

が、そんな話をうんうん、と聞かせてもらう時間がたまらなくいとおしかった。

「子育てしながら、自分も成長する」

来年度から「親学講座」で、私はそんな親御さんの心に寄り添う勉強をさせてもらおう。