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墓の上に枝を伸ばす木々を見て、「・・・やっと終わった」思わずそうつぶやいた。

そのほとんどの枝が裸になり、数枚残った葉が木枯らしに揺れていた。
 

今年、義母から「墓守り」役を引き継ぎ、四季を通じてやってみた。

強制されているわけではないので、自分のペースで好きなようにやっている。

それに対し何も言わない義母が、「この時期だけは」と念を押したのが晩秋。

この時期だけは「するな!」と言うのだ。
 
 

は???
 
 

その答えはすぐにわかった。

落ち葉が・・・ものすごい!

もういくらやっても、やってもやっても、終~わ~ら~な~い~!

それでも頑張って、よし綺麗にしたぞ!と満足して帰ろうとした瞬間、突風が吹いて・・・。

そのあとの落胆は、語るに及ばないだろう。
 

秋が終わった。

木々の葉がなくなるこの頃、山の中腹にある墓からは、瀬戸の海が見えるようになる。

ああ・・・良い眺めだ。
 

・・・寒くなるな・・・そうだ、義母の大事な鉢植えを、家の中に入れてやらなくちゃ。