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夏休みのさなかに誕生日がある私は、小さい頃、その日を自分の家、自分の家族と過ごしたことはない。

が、ちっとも寂しくなかったのは、私の父代わりでもあり、大きな兄のようでもあった叔父の家にいたからだ。

そこには祖父母がいて、従姉妹がいて、毎日一緒に遊んでいた。
 

大人になると、人は立場が変わると、いろんなことがわかるようになるものらしい。

親類とはいえ、人の娘を預かるということは、どれだけ神経をすり減らすことだっただろうか。
 

とくに嫁いできた叔母にとっては。

舅姑と暮らし、家業を手伝い、家から一歩も離れられないのにその中にずっと他人の子がいる・・・

自分が嫁という立場になって、それは初めてわかった叔母の苦労だった。

きっと、その叔母を気遣って、叔父は日曜日になると私たちを外に連れ出してくれたのだろう。

海水浴に連れて行ってくれたり、花火まつりに連れて行ってくれたり。

子供の時にはただ楽しいだけだったが、そこに叔父と叔母の連携プレーがあって、私は何一ついやな思いをすることなく楽しい子供時代を過ごさせてもらった。
 

その叔父が天に召された。

主宰するイベントがあり、見送りにはいけなかったが、叔父とはまた、あの世とやらで会えるのを楽しみにしている。

人は何かお役があってこの世に居るのだろう。

ならば、あの世にもきっとお役があるのだと思う。

きっと、先に逝った祖父母や姉妹が話し相手に、と待ちきれなくなったのかも。
 

叔母さんのことは任せて。

慈しみ育ててくれた御恩の残りは、叔母さんへ届けるからね。