IMG_5641
 

アブダビから帰って来た彼は、つやが出るほどに日焼けをしていた。

背丈も少し大きくなったかのように感じた。

それは彼が、それだけ大きな経験を積んできだということなのだろう。
 

知的障害者のスポーツの祭典、スペシャルオリンピックス。

彼はテニスの日本代表として出場した。

代表の座を勝ち取るまでにも、本当に大きな努力をしてきたのだろう。

壮行会のとき、穏やかでさわやかな笑顔の中に、嬉しさだけでない、王者?のような風格をがんがんに出していた。
 

その風格どおり、彼は銀メダリストとなった。

ダブルスもシングルも、銀メダル獲得。

すごい!すごい!

だが彼は、金メダルではなかったことがものすごく悔しいようだ。

その悔しさは次の試合に、将来の自立に必ず繋がる、とお母さんはおっしゃっていた。
 

銀メダリストがそっとメダルを私にかけてくれた。

その優しい手つきに似合わないほど、本物のメダルは・・・重い!

ものすごく重い! ひえ~、肩こりしそう・・・

でもこれが、彼の今までの努力に比例する重さだと思った。

そしてそんな彼を支えてきたご両親、コーチ、周りの方々の「想い」だと思った。
 

海外にたくさんのお友達が出来たようで、交換したバッジをひとつひとつ見せてくれる。

しっかりと国際交流もしてきたようだ。

彼は日本紹介の写真の中に、私とのツーショット写真も持っていってくれたらしい。

「KIMONO」を紹介するため、だけれど、それでも充分に嬉しかった。

私をアブダビに連れて行ってくれて、ありがとう。

そして、素晴らしい感動をありがとう。