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座っていた義母が立ち上がるとき、必ずコタツ机に手をかける。

その動作が、以前から気になっていた。

 

義母の体重で、机の天板が勢いよくズレる。

向かいに座っている私の腹に、突き刺さるくらいだ。

腕の筋肉がめっぽう細ってしまったせいだろう、と察しはついている。

立ち上がるとき、体を持ち上げる力が上に働かず、前に働いてしまっているからなのだろう。

私のほうに向かって、ご飯やお茶が飛び道具のように迫ってくる恐怖心もあるが、いつか天板がズレ落ちて義母が大けがをするのが目に見えて。

黙って、天板の裏に滑り止めのゴムを張り付けた。

四隅貼っておけば、多少はズレも収まるだろう。
 

これが、驚くほどの効果を発した。

いつものように義母が手をついて立ち上がったが、びくともしなかった。

やれやれ、安心。
 

と、同じように私も手をついて立ち上がったら。

ぎょ!ズレた。湯呑を倒すところだった。

こんなに力が違うのか。

 

手の震えが止まらず、お盆をカタカタならしながら台所へと片づけに行く義母を見ながら、できるだけ長く、一人で生活をするために何が必要かを考える。
 

うーん、今度は小さなキッチンワゴンはどうだろうかなあ・・・。