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子どもたちが楽しそうに走り回っている声が聞こえる。窓から爽やかな風が入ってくる。芝生や木々のグリーンが目に優しく、レッスンには心地よい季節だ。
岡山市東区にある神崎緑地公園は、広い芝生と数百本の梅の木に囲まれた市民憩いの場所だ。そこの「緑地プラザ」で月に2回、前結び着つけのレッスンをさせていただいている。

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ゆったりした環境だと、レッスンもそれに合わせてできる気がする。「ゆったりと着物を着る」、これはなかなか優雅な時間だ。
現代の生活習慣で着物を着る人は少ない。衣服を身につけるのは当たり前だが、ほとんどが洋服だ。洋服だと、毎日のことだから、ささっとお手軽に着ていらっしゃることだろう。
が、これが和服となると、慣れていてもやはり準備が必要だ。
まずは季節やその日の天候・気温等に合わせて着物や帯、小物を選ぶ。コーディネートはセンスの見せどころだから、いろんな組み合わせのパターンを考えるだろう。
着る前にメイクもヘアも済ませて。衿あしが美しいと、女っぷりも上がった気になる。
お道具を、使う順、向きを考えて揃えていれば、自分のリズムで無駄なく手がすすむ。
実は、これをきちんとさえしておけば、着物を着るのに、意外と時間はかからない。
レッスンは、最初に必ずお道具の並べ方から初める。着るより何よりこれが大切。20年来稽古を続け、着装をお伝えしてきた経験から、自信を持って言えることだ。
服装の乱れは心の乱れ、と中学生のころ先生に言われたことを思い出すことがある。あれは本当だな、と今になって感じることは多い。バタバタしていて、着る前に身につけるものをきちんと揃えなかったときは、なんか着心地が悪くしっくりこない。なにかに気をとられ心乱れて、どこかで手を抜き、カンタンにすまそうなどとラクを考え、結局着直す、などということは、過去によくやったものだ。
その反省から、まずはお道具の並べ方が基本と、皆さんにはお伝えしている。
たたみ方、置き方、向き、長さ、すべてに意味がある。無駄がなく理にかなっている。着るたびに、今でも毎回感心する。これが、心の乱れを作らず、そして着姿に乱れを作らない、一番の理由だろうと思う。
誰でも、せっかく着物を着るなら綺麗だと褒められたい、美しい着姿に対する憧れなど、いろんな思いはあるだろう。その基本がお道具の並べ方だ、と言っても信じがたいかもしれないが紛れもない事実だ。
心の準備へとつながり、余裕ができる。余裕があるからコーディネートする時間もしっかり持てる。
着る時間に無駄がないから、さらに工夫を重ねて帯結びなどを楽しんでみるのも良い。それがさらに感性を磨く、大切な時間となる。
着物を着る、という動作の中に含まれる深い意味はたくさんある。まずは、ゆったり着物を着る。そういう時間を作ってみてはどうだろう。
神崎緑地プラザは、たくさんの「ゆったり」に囲まれている。

前結び着つけ
【神崎緑地プラザ教室】
毎月 第一・第三 木曜日
10時~12時

見学自由

お申し込みはメッセージか、神崎緑地プラザ事務所 086-946-0545 まで