め・ぢ・か・ら

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すべてを見透かされているようだった。
飛鳥大仏の「目」だけを捉えた写真。はるか古(いにしへ)に造立された彼にとっては、ほんの50年前の姿。歴史の深さを伝えるこの一枚に、私は釘づけになった。

雨の日曜日。陣屋跡の石垣の上に佇む高梁市成羽美術館は、有名な建築家の設計によるものである。外観はいうまでもなく、特別展も十分に見応えあるものだった。
土門拳さんの作品は、そのすべてが果てしないエネルギーを有している。あまりの凄さに、自分が時空を越えてどこかに飛び出したかのような錯覚を受け、途中でフラフラとベンチに座り込んでしまった。

あとで聞いたが、一緒に行った夫もそうだったらしい。滅多なことでは影響を受けることがない彼がそう言うのだ。計り知れない迫力を持つ作品が、私の目の前にある。
土門さんはシャッターを切る前、被写体とジーと向き合うのだという。ただただ胸にジーンとくるまで見つめたら、具体的に魅かれるものが見えてくる、そんなことが書かれていた。

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人も同じだと思った。真剣に人と向き合い続けたら、必ず相手は呼応してくれると思う。ご縁結びのサポートをしていて、一番に心がけていることだ。

婚活サポートを引き受けるかどうかを決めるために、まず面談をさせていただく。一対一でじっくりと真剣に。そして婚活希望者さんが心開き、何でも打ち明けてくださるような関係になりたい、と真剣に向き合う。残念なことに、良い関係を結べないこともある。私の力不足を痛感しながらも、「心が固い人だったな…」と感じることも少なくない。
婚活希望者にとって本当に向き合うべきは、私ではなく、結婚対象者だ。そうなるべく相手と真剣に向き合い、会話をし、心と心の呼応があれば、やがてゴールインという形に発展する。しかし、人と向き合うことに不慣れな人が結構多い。まっすぐに目を合わすなど、なおさら苦手だろう。そういう人であっても、まずは向き合い、目と目を合わす。言葉が最初からうまく出てこなくても、目だけで伝わることは多い。
大仏の「目」だけの写真は、正面から見ても横から見ても、どこからでも私と目が合い続ける。最初は怖いくらいだった。しかし、しばらくすると、杏仁形の目が優しく笑っているように見えてきた。
金縛りにあったように写真の前で動けなくなった私だが、この作品が私に何を伝えようとしているのかと思い続けていたら、ふとわかった。なにげに現れて見えたのは「慈愛の念」だった。きっと私がいま必要としているものなのだろう。

結婚に関してもまた同じ。相手と真剣に向き合えば、自分が知りたいことが見えてくるようになる。もし、いくら向き合っても何も見えないときは、それが「この人は、あなたの人生のお相手ではない」というマイナスのサインそのものかもしれない。
「まずは真剣に相手の目を見てください。」
婚活希望者さんに、最初にお伝えしている言葉である。

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2 Comments

  1. 初恋に乾杯

    話し相手の目を見ながら会話をする!!・・・そんな人が確かに少なくなったような気がしますね。スマホにばかりに目線を向ける人は多くなったけど・・・・。
    昔~し,昔・・・ネイティブの先生に英会話を習ったとき,「きちんと目を見て話しましょう。とくに,重要な内容を話すときは特にそうです。でなければ,相手に信用されません」・・とアドバイス受けたっけ・・

    そう言えば,初恋の相手に「想い」を伝えるため,心を込めて熱い視線を送ったな~。何年前のことだろう♥♥♥♥

    • kimonoterrasse

      初恋を覚えていらっしゃるなんて・・・素敵ですね。
      でもそのドキドキした気持ち、会えた時のワクワクした気持ち、これからも大切にしていただきたいです。
      「トキメキ」はいつどんなときでも必要な「心のスパイス」です。それを、結婚を考えていらっしゃる皆さまにも、持ってもらいたいなと思っています。

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