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Wedding Partyの中では、よく『サプライズ』という演出がある。

 

招待客、新郎新婦や親御さんに対し、オドロキ・ビックリのプレゼントや余興をすることだ。

 

驚いたけど嬉しかったという声や、厳粛な式にそんな心の準備のないようなことは・・・という戸惑いの声や、さまざまな意見もあるが、すべて相手を想ってのこと。

 

親御さんにプレゼント。
宴中のお色直し退場シーンに突然ご指名。
ウエディングケーキのバイト。
打ち上げ花火。
プロのミュージシャン登場。
言えてなかったプロポーズ。etc
 

 介添えである私にも、サプライズプレゼントをいただいたような気持になるシーンは、本当にたくさんある。

 

今回私にとって一番のシーンは、新郎の最後のあいさつだった。

 

 ご両親に向かって「良く育ててくれてありがとう」とお辞儀をしたのだ。
ただの「育ててくれて」ではない、「良く育ててくれて」だ。

 

 友達の多い新郎だった。
男の子らしく部活動も熱心にやってきたのだろう。
現在の職業も体力勝負の世界。それも仲間との信頼関係がなければできない仕事。それは、子供のころからの経験で培われたのだな、と感じることがたくさんあった。
「体力」も「人を信じる心」も「人を大切にする気持ち」も、みんな両親が「良く育ててくれ」たから、と彼はまっすぐに言った。

 

 男の子だから、おそらく厳しくしつけられただろう。
とくにお父さんにはそんな雰囲気が感じられた。

 

 今日、お父さんもPartyに出席してくれた息子の友人たちをみて、(育て方は間違ってなかったな・・・)としみじみ感じたはず。
お父さんは、将来「人として」どうあるべきか、を伝えたい一心で息子をしつけてきた、そんな風に見えた。
彼は、最初から安心したような目で息子を見ていた。

 

 その息子が最後の最後に、まっすぐな目で、その言葉を言った。
私も仕事ながらジーン…とした、その瞬間、お父さんは号泣した。

 

 これが本当のサプライズプレゼントだろう。
どんな品物よりも聞きごたえあるプロの演奏よりも、心に響くプレゼント。

 

 「まさか息子の結婚式で泣くとはなあ~・・・」あとでお父さんは照れくさそうに笑っていた。

 

 結婚式やWedding Partyは、こんなすばらしいシーンが生まれる場所だ。