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新郎新婦をお見送りし、食事と休憩をとった部屋に片づけに入って、私は(やっぱり・・・)と感心した。座布団はきちんと一角にまとめて置かれ、食器は同じ皿ごとに重ねられていた。それも出入り口に一番近い机の端に。私たちスタッフへの配慮が、瞬時に感じられた。
 

ファッションの先端にいるお仕事柄か、新郎はロン毛、新婦は茶髪、身体のあらゆるところに装飾品がついている20代のお二人だった。ただ、控室に挨拶に伺った時(これが初対面)から何か違っていた。
 

当日の新郎新婦の多くは、いろんな心配、不安など、さまざまな感情が入り乱れ、人の話などまるで耳に入ってこない、というくらい極度の緊張状態の人もいる。そんな時には背中をどーんとたたいて励ましたり、時には母のような包容力で受け止めるのも、介添えの役目だと思っている。
今日という最高の日の思い出を、一つでも多く記憶にとどめてもらいたい。そのために、心配ごとも不安も、すべて解決していく存在です、と今回の新郎新婦に挨拶したら、二人は、頼りにしてます~というように私をみた。
次の進行や流れを説明しているあいだ、二人はとにかく真剣な眼差しで私を見つめてくる。その瞳があまりにも澄んでいて、そして相づちの間が非常に気持ちいい。気がつけば、私自身がとても気分よく話をさせてもらっていた。
 

当たり前のようで、あんなふうに部屋をきちんとして退室される人は、実はとても少ない。二次会のスケジュールとか、とにかく緊張で疲れたとか、いろんなことがある日だからこそ、散らかったままで出発されてもこちらは気にはしない。
でも・・・なんて素敵な新郎新婦なんだろう。
爽やかな気配りを、さりげなく頂戴した。