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白備前・藍彩備前なるものを、初めて見た。
 
岡山には、日本六古窯のひとつ、備前焼がある。
10月。毎年賑やかに催される「備前焼まつり」に、着物好きの友人たちとふらり出かけた。
 
窯変・緋だすき・・・食器・花器・置物・・・いろいろ、本当にいろいろ、驚くほどある。
薄茶色から濃茶色に染められた棚の中に、真っ白の備前焼を見つけ、足が止まった。
 
白備前は、江戸時代にはあったものを今、工夫して復元しているという。
藍彩備前は、顔料を土に混ぜて焼きあげたものだという。
奥深い魅力・新たな魅力をさらに引き出す努力を惜しむことなく続ける姿勢が、そこに見えた。
 
 
今、私も和装の新しい魅力を探している。
児島の伝統産業であるデニム・真田ひも・たたみべりを使った帯を模索している。
幅広い年代のかたに、和装を身近に感じてもらいたい。
意外性・親近感・楽しさ・面白さ、そんなことから和装に興味を持ってもらえたら。
今風に言うと、いろんな“コラボ”をしながら、伝統を守りつつ新しいチャレンジをしていきたい。
 
長い長い歴史ある備前焼の世界も、例外なく努力していることに、私が考えている方向性は間違っていないと、少し勇気をもらった。
 
 
着物で歩いていると、お店の人から「今日はなにごと?」と着物着用の理由をたびたび聞かれた。
「歴史ある備前焼と、それに関わる皆さんに敬意を払って」などと、最初は冗談まじりに会話をしていた。
が、途中からその思いは真剣になった。
伝統となるまで繋いでこられた皆さん、そしてその町に、本当に頭が下がった。
“和装“という伝統をまとって来たことに、この町に少し礼を尽くせた気がした。