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ベートーヴェン第九“歓喜の歌”

20歳の記念に、と初めて歌ったときに、全身の毛が震えたつほど感動したことを、今でも覚えている。

 

最初は歌詞を覚えるのが精一杯。

暗譜ができたことに満足。

だんだんとドイツ語の意味をとらえられるようになる。

その言葉の一つ一つに感情を込める。

その歌詞のときに、なぜこの旋律なのかを考える。

それが合唱となるとどんな響きになるのか、音に耳を傾ける。

 

・・・毎年、飽きもせずによく歌うよね、と言われながらも笑って歌っているのは、この大曲の奥深さが、人の奥深さ、まるで人生だね、と感じるからかもしれない。

 

この数年、やっと舞台から客席を見る余裕が出てきた。

ホール全体に、無数の星が煌めく宇宙を感じる。

人の考えることなど、ちっちゃいことだなあ~と感じさせるほどの広い空間。

そこに向かって歓喜を歌い上げていると、ただただ込み上げてくるのは「感謝」。
 

生きている感謝。

出会いに感謝。

人の優しさに感謝。

この一年にあったすべてに感謝する気持ちで歌っている。

 

今日がオケ合わせ。

明日がゲネプロ~本番。

実際に舞台に立つごとに、その思いが強くなっていくのを感じる。

 

12月11日(日)午後。

私の「感謝」がピークに達する瞬間である。