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長年、介添えの仕事をしてきたが、花見をしながら、という経験は初めてだった。

 
『津山桜まつり』の特設ステージで、さくら人前式は行われた。

入籍のみで挙式を行っていないカップルに式をプレゼントする、というリブロウエディングさんの企画。

応募の中から選ばれた一組の(本物の)新郎新婦が、その主役だ。

 
たくさんのお花見客の中で、厳かな和婚が粛々と行われた。

たまたま居合わせた人々が、じっと見守り、そしてお二人に「おめでとう」と拍手を送る。

感動でぞくぞくするような一体感が、会場に広がっていた。

 
式が終わったお二人は、さあもう大丈夫とリラックスして、桜まつりをも楽しむ。

おなかが空いたとホルモンうどんを食べ、おにぎりも食べ。

そう、紋付羽織袴と文金高島田姿という姿で。

そしてその横で、着物姿のMC・キャプテン・介添え。

 
恰好さえ気にしなければ、本当に花見見物の一団、というような自然さだった。

新郎新婦の楽しそうで柔らかな雰囲気が、一緒にわいわい賑やかに、お喋りをし、花見をし、と、スタッフにも桜を見上げて春を楽しむ・・・といった時間をくれた。

 
お迎えの車に乗り込むまでの帰路では、すっかり長年の友達同士で花見の帰り、の雰囲気で。

きゃっきゃと話をしていたとき、新婦が言った。

 
 
こんなに幸せな結婚式ができる人は他におらんじゃろうなあ・・・

たくさんの人におめでとう言ってもらえて・・・
 
 
スタッフとしてシャキンっと背中が伸びた。

 
貴女のことばが、私たちスタッフにとって一番の幸せです。

 
そして、すてきなお花見のプレゼントを、ありがとうございました。