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突然の大太鼓の音で、堂内は一瞬に静まり返った。

時には静かに時には激しく、和太鼓なのに洋楽を奏でるようにリズミカルな時も。
 

一瞬にして緊張感が高まったにも関わらず、2~3分もすると耳が慣れてくる。

 

次の展開はなに?といったスリルのような、サプライズを待つ期待感のような浅はかな心が芽生える。

ここは精神を高めに来た場所だ、ということを忘れている自分。

 

20分以上も太鼓が続いただろうか。

 

ご老師が入堂され、堂内を揺るがすかのようなご詠歌と読経が始まる。

体が揺さぶられるような心地よさと「気」を感じ、それからは無の境地に入っていった。

 

日頃バタバタしていると、日常の展開のスピードにばかり意識がいき、『何のためにそれをするのか』といった本質まで考えが到達していない。

あの、20分という時間は、そんなスピードに慣れた現代社会に生きる私への、問いかけのようなものだったように思った。

この時間に、日頃おざなりな自分の気持ちの整理をしろ、と言われているような。

 
 

曹源寺の毘沙門会は、月に一度、私の心をデトックスしてくださる、有難い時間だ。