スタッフが配置についた。
ライブ配信も始まった。
大音量の音楽とまぶしいくらいの照明の中、司会・進行役として私は話はじめる。
シナリオも、会場とのリハーサルもほとんどないまま。
だが、イメージ通りの色とりどりの照明が輝く中、気持ちよく言葉が滑り出した。
本日、写真・Movie撮影、なんでもOK.
岡山でこんなに面白い事しているんだ、岡山はすごいんだと世界に発信しましょう!
皆さんの拍手のなか、第一部が始まる。
~第一部~
歴史と芸術を堪能いただく
・ミニ太夫道中
・かしの式
・舞
かむろを先頭に、六段のしらべの中、葵太夫の道中が静かに始まった。
・・・始まって数秒なのに、会場中は水を打ったような静けさ。
全員が引き込まれる。
無機質なスタジオが、千年の都になったかのような錯覚におちいった。
かしの式は、太夫とお客様が初めて会う時の儀式。
直接お顔を見るのは失礼、と、杯の御酒にうつしてお相手を見たのだそうだ。
葵太夫「いにしえ」。
太夫から太夫へと受け継がれる、島原の舞。
司太夫「萩桔梗~秋の夜」。
秋らしい演目と、そんな夜長を過ごす女心を表す舞。
約20分の間、客席からは咳ひとつ、物音ひとつなかった。
吸い込まれるかのように見入っていらっしゃった。
・・・私も、幽玄の美にノックアウト状態で、入退場のドアを開閉するのを何度か忘れたほど。
柔らかな迫力、というか、歴史の重さか。
そこにいるお客様全員が、きっと私と同じように思ったのではないだろうか。
400年の文化・しきたりを踏襲する、圧倒的な気高さをまさに今、感じた瞬間だった。
・・・つづく。
~『本物の“太夫”と過ごす夕べ』~LIVE配信 をご覧になるには・・・
1.スマホアプリ【FRESH!】をダウンロード(無料)
2.検索欄に「本物の太夫と過ごす夕べ」と入力
3.「【葵太夫】本物の太夫と過ごす夕べ【舞う】わのみんTV特別篇」をクリック
4.3分15秒後にスタートします!
コメントを残す