第一部の「これぞ京都だ!」に圧倒された岡山の皆さん約60名・・・。
退場する太夫への拍手も忘れ、しばし沈黙。
中入りの音楽が始まり、我に返った皆さんへ「カフェギャラリー茶蔵」さんのケータリング料理とドリンクをお勧めする。
しばらく歓談のあと。
この時間を使って皆さんに提唱したいことがあった。
京都のはんなり・江戸は粋、といった、着物を表す言葉がある。
では岡山は?とたずねると、生まれも育ちも岡山、というかたでもなかなかパッとイメージできる言葉がない。
いわゆる「よそ者」の私は、地元の人が当たり前に感じすぎて見えていないような中にも、沢山の良い岡山があると感じている。
京都と同じ長い歴史の中に、ここでしか生まれなかった、地域性豊かな独自の和文化が育っているはず。
その良さに気付き、皆さんで一緒に発展させていきましょう、というのが今回のプロジェクトの目的だ。
私は、岡山の着物文化は「普段着」にあると思っている。
「デニム着物」は、今では耳馴染みとなっているが、これは「デニムの街・児島」「国産ジーンズ発祥の地・児島」「デニムの聖地・井原」などがある岡山だからこそ生まれたもの、ではないだろうか。
綿花栽培からはじまった繊維産業が根付く岡山。
ここには、飾らない、気取らない日常の中に溶け込んだ繊維の数々がある。
これが、岡山らしさではないか。
児島帯も、ここだから生まれた。
デニム着物も児島帯も、今は“伝統”と呼べるものではない。
だが100年後に残っていたなら、それはもう岡山の伝統的な着物と言えるものになっているだろう。
いま、岡山らしい着物、がないなら、私たちが作ればいい。
私たちが始めれば、次その次の世代の人がきっと受け継いでくれる。
そうして100年後には伝統になる。
~皆さんで一緒に、岡山の新しい伝統を創っていきましょう~
これをお伝えしたかった。
・・・つづく。
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