帰国してから、一人の生徒さんからメールをもらった。
「那須さんが、ずっと着物で通されている姿には感銘を受けました」
「向こうの方々がサリーを着ていたように、日本でも着物がもっと広がっていったら良いなと」
車窓から町を歩く人を見ると、サリーを着ている人が多い。
もしくはパンジャビを着ている。
最近の若い方は民族衣装を着なくなってきている、とガイドさんから聞いたが、それでも洋服の割合よりはかなりの人数。
すごく素敵だ。
日常の中で、自然体に民族衣装を着こなしている。
残念だが日本は・・・。
和服は高価なものだし、おしゃれ着という感覚もあるからだろうが、こんな風な自然体という感じではないような気がする。
おそらくこの生徒さんも、一週間もの間、着物だけで過ごしている人を見たのは初めてだったのかもしれない。
それも海外で。
でもそれを「いいな」と捉えてくれたことが嬉しかった。
将来、この生徒さん達はきっと海外で活躍する日本人になるだろう。
そのときには着物を着こなしてくれるだろうか。
もしくはそんな意識を持ってくれるだろうか。
あのメールは、私を通して彼らの心に灯った「日本人の魂」だと信じている。
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