今月は義母の誕生日月。

「誕生日おめでとう。何か欲しいもの、ある?」

その日私は電話をした。
少し考える時間があって出た義母の答えは。

「アジ。塩焼きにええころの大きさの。」

・・・・・鯵・・・ですかぁ・・・。

いや、そういう答えじゃなくってー・・・、と言いたい言葉を飲み込み、苦笑しながら、私はスーパーに向かった。

ええころの大きさの鯵を見つけ、うーんこれにリボンでもつけるか、可愛いラッピングでもするか、などと気持ちの悪いことを考えながらスーパーを一巡していると。

ああ、これは義母の好きなお菓子、ああそうだ、そろそろサラダ油もなくなってきたころじゃないかな・・・。

そんなことを考えてカゴに入れていくと、なぁんだ、いつもと同じ買い物になってるじゃないかー!

でも、いつも食べているものを「欲しい」ということが、元気の証だとありがたく感じた。

義母の好物を一揃えして、それと、小さなケーキを買って行った。

土間には、私の大好物、もぎたてキュウリをどっさり含んだ畑の産物が用意されていた。