昨日は、義母をいつもの医院に連れて行き、待合室で待っていた。
明日の予定を確認しよう・・・と鞄から手帳を取り出し、スケジュールとにらめっこしていたら。
そこへ、次の患者さんが介助ヘルパーさんらしき人とやって来た。
ヘルパーさんはすぐにいなくなり・・・
しばらしくして義母の診察は終わり、中から次の患者さんを呼ぶ声が。
患者さんご本人、ううう、っと唸りながら、うーん一人では椅子から立ち上がるのが難しそう。
で、なぁんでここにヘルパーさんがいないの?
おいおい~っと思いながら、やっこらせ。
見ず知らずの患者さんを立ち上がらせ、後ろから両脇支えてムカデ競争のように歩いて一緒に診察室へ。
先生、「お、〇〇さん、今日は誰に連れてきてもろうたんや?」
私、「いえ、先生、私、さっきの那須の嫁です、さようなら。」
診察室を出たとたん、支払いの窓口から声が。
はいはい~っとバタバタ向かい、支払いをしている間にふと後ろを見たら、義母はもうさっさと玄関へ。
手すりも持たずに靴を履こうとしている。
こりゃこりゃ、無理をするんじゃないっ!と壁際に連れて行き、手すりを持たせる。
取って返して支払いを済ませ、こっちは靴も履かずに医院の重いドアを押し明けて義母を外に出し・・・。
待合室のソファーと同じ色したスケジュール帳の存在は、もう完全に私の頭の中から消えていた。
ありゃ、やってしもうたわ。
うなだれた私を笑っているかのようにセミの大合唱が響く。
今日も暑いなあ~。
そのせいで、昨夜は翌日のスケジュール確認もできず焦った。
今朝イチに何か用事なかったっけ・・・?
それでも、見るものが手元にない!とあきらめたら、なんだかちょっと解放された自分がいた。
今のご時世に、紙媒体でスケジュール管理しているアナログ人間、ということはさておき。
何かに追われているような毎日ってのは、ちょっと考えものだなあ・・・
次のことに気を取られたらすぐ忘れてしまう。
思いがけない束の間の“解放”から、改めて感じた、自分の粗忽さと時間貧乏っぷり。
今朝、医院に電話したら、「預かってますよ~。」
優しいひと声が私を癒してくれた。
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