着付け教室の忘年会、というのはフツーにあることだが。

着付け方が異なる教室同士の忘年会、というのはちょっと珍しく面白い。
ここでは毎冬、男の着方・女性の着方・後ろ結び着付け・前結び着付けの4種類の教室の関係者が集う。

共通点は、単に「着物が好き」というだけ。

それだけで初対面の皆さんとも仲良くなる。

身に着けている着物の「袖振り合うも他生の縁」を、帯が「結ぶ」姿とでも言おうか。
皆さんそれぞれ、着物だけでなく人生の知識も豊富な方々の集まりだから、お酒の席でも大いに勉強になる。

上品なご婦人が結んでいた帯の柄が「瓢箪」。

当然、六つの瓢箪が描かれていて、ここにいる皆さんの「六瓢」=「無病」を願ってのこと、と心がほっこり温まる。
お店で出された箸が「天削げ箸」だったことから、その名前の由来や意味に話が盛り上がる。

諸説あろうが、その席では「天削げ箸は、逆さにして使わないことから、みんな席を同じくすればもう身内も同然、直箸(じかばし)で気軽に食を共にしましょう」と、和やかな空気が周りを包む。
ここで恒例の川柳タイム。

どれだけ酔っていようが、必ずここで一旦 シラフに戻される。

座った目、赤ら顔で真剣に取り組む一団。

酔狂な趣向のようだが、おそらく千鳥足で帰路については危ない、との配慮ある優しさのように思える。
今回、ちょっといいのが詠めた。

と思ったら、上位3名までに選ばれて、ちゃっかり記念品までいただけた。

「初対面 天削げ箸の 縁つなぎ」(はつたいめん てんそげばしの えんつなぎ)

今年も大変お世話になりました。

来年も、良いご縁にたくさん恵まれますように。
皆さまのご多幸、ご健康を心からお祈りいたします。