昨年夏の【児島帯】パリ個展につづき、今年も早々に海外展開のチャンスをいただいた。

ちょっと調子が良すぎるので、これが私の実力ではないことは明らかだ。
『第二回 羽田空港出国エリアにおけるテストマーケティングプロジェクト』に応募したのが昨年末。

まずは、「こういうのがあるよ」と教えてくださった神谷さん、心から御礼申し上げます。

話を伺ってから締め切りまで約1週間しかなかったが、むしろ幸いだったかもしれない。

数字が苦手、書類を読むのが苦手な私が、不得手なものに向き合えるギリギリの辛抱時間だったと言える。
晴れて“合格”ののち、な、なんと東京からJETRO職員さんから直接対面のヒアリングと工房見学の連絡があった。

いや、うちは基本的に受注生産で、工場も工房も何も持っていないので・・・と話しながら、いや待てよ、そうだ・・・。

児島帯の中で私が一番気に入っている素材の「たたみべり」。

倉敷市児島唐琴にある高田織物株式会社さまは、一般人の工場見学も受付けている。

いつも児島帯オブジェを飾らせていただいている無料休憩スペース「square」は冷暖房完備、ゆったり座れるイスとテーブルがあり・・・。

社長に、JETROさんとの場に使わせていただけないか相談したところ、「存分に、ご活用ください」とのお返事をいただいた。

そのうえ、「square」の空間は、児島帯を中心に好きにディスプレイをしたらよいと。

・・・涙が出た。
【児島帯】の商標登録をしてから4年目を迎えようとしている。

たくさんの繊維産業が集まった街「児島」と出逢い、感動の勢いで誰に頼まれたわけでもないのに勝手PR大使のごとく、当地の繊維を使った商品を創り続けてきた。

好きなこと、したいことに猪突猛進で突っ走る癖はいくつになっても変わらない。

その勢いのまま、いったいあの頃幾つの会社に飛び込んだだろう。

いきなり「児島の繊維を組み合わせて帯をつくりたい」という、訳のわからないことを言う不信者を受け入れてくださったのが、いま【児島帯】を形成している素材の会社や縫製会社の皆々様だ。

反対の立場なら・・・私ならそんな見も知らぬ人間の話を聞こうとしただろうか。

遅ればせながら今頃になって、その度量の深さを思い知った。

ずっと前からだが・・・児島に足を向けては眠れないなあ。