軽快なヤマバトらしき鳴き声で目が覚めた。
・・・
あ!またやられたぁ~!

数日前から芽を出し始めた枝豆が、彼の目当てだ。
最初のうちは「まあ、彼も自然界で生きていくのは大変なんだろう」だなぁんて心優しいことを思っていたが、ほとんど全部を平らげられると、そんな動物愛護的な気分はすっかり飛んで行った。

テグスを高く張ったり低く張ったり、薬を蒔いたりして見たが、一向に効き目がない。
そういえば・・・最近このあたり、カラスがいなくなった。
天敵?がいないので、かなり優雅に我が家の畑で食事タイムと洒落こんでいるらしい。
足跡を見ると、まず、枝豆の隣に植えているバジルの新芽の上に、ドカッと舞い降りている。
おかげで、バジルがぐにゅっと地面に埋め戻されてしまっている。
そこから、バジルと枝豆の境目がわかるよう少しだけ高くした畝を、頭突きでぐいぐいと平らにし。
まずは、テグスの下から頭を横這いにして突っ込み、パクッ。
いやあ、美味しかったのだろう。
それからは夢中で、枝豆を豪快にほじり上げながら次々と完食、といった姿が容易に想像できる残骸が残されていた。

通りがかった散歩のおじいさんが、「モヤシを植えとるんかと思うた」と言ったくらい、豆部分が食べられて茎だけが畑にちょん・・・ちょん・・・

見上げると、どうやらその張本人らしい彼が、電信柱の上で気持ち良さそうにまだ喉を鳴らしていた。

彼は、我が家をお食事処と決めたらしい。
一向に飛んで行かない。やれやれ。

が、人間さまを甘く見るでない。
早速次の手は打った。
次に植えた分は私たちの楽しみにさせてもらいますよ。
あぁ今から、暑い夏、すずなりの枝豆が楽しみだ。