高校生たちの眼差しが、急に真面目になった。
おそろいの振袖に、
京セラドームで行われる 鹿児島ファンデー に、私たちは前結び着つけショーとして毎年出演している。
高校生たちは、「花の精」として私たちのバックを飾る。
毎年、募集人数をはるかに超える希望者が集まり、
振袖を着てドームの舞台に立つ、
本番まであと1時間。
支部長のナレーションで、学苑メンバーがリハーサルを始めると、
私たちだけではない。
そばで見ている三十の瞳が、輝きを増す。
どんなふうにして着物を着るのか、
・・・高校生に出演依頼をする意味が、
きものは、子供の頃から親しむことのできる日本の伝統美。
お正月をはじめ、成長過程の様々な行事に触れるにつれ、
こうした思い出は、大人になっても、
そうやって大人になった彼女たちは、母になったとき、
その一つのきっかけとして、
世代を超えて、ステキな連鎖がいつまでも続くことを祈りながら、
ドームいっぱいのお客様の前で、着つけショーは始まった。
お父さんお母さんに連れられ、
彼らにとっても、今日ここで見た舞台が、日本の伝統、
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