『市松文様』~二色の四角が交互に整然と並んだ模様~

さて、この手はどなたでしょう?

大蔵流狂言師の、茂山逸平さんです。
「市松を身につけない日はない」と言い切る程の、無類の市松文様好き。
2021年7月23日放送 NHK BS「美の壺」で、お話されていました。
(地域によっては、別日での放送の可能性もあります、ご了承ください)

写真は、そのときの放送から引用させていただきました。
熱中暦は20年を越え、靴下とアンダーパンツは毎日市松文様。
200点以上のグッズを揃えているとか。

その中でも、これがイチオシ!というのが。
この「名刺入れ」。
この名刺入れ、よーくよく見てください。
なんとこれ、「たたみべり」で出来ているのです。
このたたみべり名刺入れを製造しているのは(おそらく)、岡山県倉敷市児島。
児島は、たたみべり生産 8割のシェア、って、ご存じでしたか?。
旅館、社寺仏閣、もしかしてあなたのお家のたたみべりも、児島産かもしれませんね。

茂山逸平さんご愛用のたたみべり名刺入れと、色違いのたたみべりを使った名刺入れが、ここにあります。
ちょっと形は違いますが、こちらも児島産のたたみべりを使って製作しています。



マチ付きとマチ無し(マチ無しは、カードケースと呼んでいます)の2種類。


そして、ここにも「たたみべり」が使われています。
これは、女性用の半巾帯( 男性用もあります )。
【児島帯】 と言います。

【児島帯】は、児島産の繊維、「たたみべり」「デニム」「真田ひも」を使っています。
「市松を身につけない日はない」茂山逸平さんと同じように、「身につける市松」の帯です。

市松文様の歴史は古く、縄文時代の土器や、古墳時代のハニワにも描かれています。
宇宙や自然と自分たちはつながっている・・・と思いをはせ、
無限の広がりを格子状のデザインに表した、のだそうです

壮大ですね。
江戸時代になり、この文様の名前が、一躍有名になります。
歌舞伎役者「佐野川市松」。

舞台で演じた際に着ていた、「二色の正方形を交互に配した格子柄」を、彼の名をとって「市松文様」と呼ぶようになったようです。
それまでは、「石畳文様(いしだたみ)」と呼ぶのが一般的だった、というのも、面白い話ですね。
最近目にした「市松文様」と言えば・・・
《 2020年東京オリンピック・パラリンピック 》

2020年東京オリンピックと、パラリンピックのエンブレムに、市松模様をモチーフにしたデザインの「組市松紋」(野老朝雄作)が、使われています。
こちらは、2020東京オリンピック・パラリンピック・公式グッズの「ゆかた」を使ったオブジェ。

「おうちで応援しよう!」をイメージしています。

・・・小道具も、結構細かくて(笑)。
ダラダラと、家飲みしながら観戦している様子、表現出来ているでしょうか?!(笑)。
オブジェは、倉敷市児島にあります、創業百年以上のたたみべり会社「高田織物株式会社」さま内 休憩スペース『スクエア』でご覧になっていただけます(無料) 。
高田織物株式会社 HP ➡ https://www.ohmiyaberi.co.jp/

高田織物さまのたたみべり「市松」を使った帯。

シルク混デニム生地を使った帯もあります。
嫌味がなく、品の良い光沢が人気♡
他には ・・・
《 鬼滅の刃 》
主人公・竈門炭治郎の上着のデザイン。

黒色と緑色の、独特な色合わせでの市松模様は有名ですね。

たたみべりも、ありますよ~♪(高田織物株式会社製)
海外では「チェック」「チェッカー」と呼ばれています。
和でも洋でも使いやすい文様、「市松文様」。
あなたの周りには、いくつありますか?


~プロフィール~

那須 七都子 (なす なつこ)
KIMONO Terrasse 代表
第25代 岡山きもの文化人 きもの博士
前結び宗家 きの和装学苑 師範
★【児島帯】考案 ~背中で魅せる 大人の半巾帯~
~倉敷市児島産の「デニム」「たたみべり」「真田ひも」の組み合わせ帯~
★実用新案登録【男女兼用帯】考案 ~商品名:「男女兼用ひらき帯」~
★【倉敷 和 DENIM】 ~倉敷市児島産のデニムでつくった上質な着物~
厳選した、倉敷市児島の「たたみべり」や、「上質なデニム」に、【 和 】の
付加価値を付け、児島の繊維を世界に発信する~
オリジナル商品の オンラインショップ ➡ 【児島帯】~KOJIMA-Obi~
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