2年ぶりに会うと、いろんなことが変わっている。同級会は、そんな驚きや懐かしさの宝庫だ。
今回、私にとってのスペシャルニュースは、せいちゃんが結婚、そしてパパになった、ということだった。
私たち同級生の中で、せいちゃんは群を抜いての「カタブツ」だった。彼はさらに群を抜いての考古学少年(青年?)で、おおよそそれ以外のことに興味がない、といった様子で、ただひたすらに自分の信じる道を邁進していた。かといって飲み会にも付き合わないということはなく、男女誰にでも爽やかな笑顔で距離感なく接し、どちらかというとお酒は苦手なほうだったようだが、そんな席でもひるむことなく「牛乳」をオーダーし、最後まで酒呑みたちに付き合っていた。そんなせいちゃんは、私たちの学年だけでなく、先輩後輩からも先生方からも愛されていた。
あの当時私たちが属した学科は、多少変わった分野と捉えられていたようだし、そういえば風変わりとも言えるユニークな教授陣が揃っていたが、世間一般はともかく、私たちは実にのびのびと個性を発揮し、個性を尊重し尊重されていた。卒業後さまざまな職場を経験したが、あれほどまでに個が尊重されている、と感じた場所はない。ただ、それは自己責任のもと、という厳しくも当たり前のルールで、私たちを大人へと成長させてくれた場所だった。
だからこそ伸びた個性もたくさんあるのだろう。卒業後、他の学年よりてんでばらばらの職種についた率の高い私たちが、今や一番マメに同級会を開催し、お互い現状を把握しているのも、あの青春の時代に個性を伸ばさせていただいたおかげかなと思っている。
せいちゃんは同級会の出席率が高いわけではないが、来ればなぜか皆の、そして先生の覚えめでたく、誰もが懐かしさに彼のそばに寄っていた。前回の同級会のとき、とても良い顔をしているなぁと感じたから、良いお相手がいるんだなというのはすぐわかった。心が満ち足りているとあんな良い表情になるのだなと思った。それは彼の純粋さが、あのときと少しも変わっていないことを確信させる、ステキな表情だった。
そして2年後の同級会を先日開催したとき、彼のスマホには可愛い赤ちゃんの写真が入っていた。顔をくしゃくしゃにして嬉しそうに彼は微笑んでいた。その場にいる全員で、おめでとう!!の大合唱となった。皆が祝福した。
「還暦を迎えるころ、我が子は中学入学、まだまだガンバらんといかん。」と言う彼の言葉で、そういえば私たち、そんな年齢だったと改めて気づいた。でも幸せを求め、幸せを手に入れるのに、年齢制限はない。奥様はひと回り以上年下だという。最近のマッチングや婚活イベントでは、やたらと歳の差を気にする人がいるが、彼の話を聞いていても、年齢差の不便などあるようには思えなかった。
それは恋愛だからいいんだ、と言う人もいる。お見合いならそうはいかないと。結婚って、そんなこだわりや理屈が本当にいるものなのかな、と時々疑問に思う。彼は婚活をしなかったが、でも5年前彼女に会ったとき、感じの良い女性だな、と感じたという。それが、じっくり自分の目と勘を養ってきた『証』だろうなと思った。婚活って、まずは信じられる「自分づくり」なのかもしれない。
世間が言う結婚適齢期からみれば、彼はそれを少し過ぎている。でも、今は幸せに満ち溢れている。適齢期とは、「自分熟成期」かもしれない。ならばその時間は人それぞれ。言葉に振り回されず、まずは「自分づくり」をガンバってほしい。

シングルコミュニティ「change myself」
次回の例会は 6月15日(水) 19:30~21:00
お問合せは Facebook『婚カツ向上委員会』