「古道里(こどり)はじめの千手(せんず)じまい」
今年の邑久郷八十八カ所参りは、その十数か所らしい。
この時期、私の嫁ぎ先では、お大師信仰のお参りをする習わしがある。
昔からこれを「一日参り」と呼んでいる。
昔は本当に一日かけてお参りの行脚をしていたようだ。
弁当を持って、てくてくと歩いて。
今は車に乗り合わせて。
古地図を開きながら、古老の “人間ナビ” の記憶をたよりに、進んでいく。
今年は、まだ八重桜がきれいな花を咲かせていた。
普段、村の役は義母がすべて務めているが、ここは嫁の出番。
車を運転できない義母に代わり、嫁が家の代表をつとめ、運転手をする。
と偉そうにいって、普段暮らしていないところの風習はさっぱりわからず・・・。
出発前に義母は、必要なものを全部用意して渡してくれた。
お賽銭も。
袋の中は5円玉がたくさん。
「お大師さまと良い縁(円)をつないでおいで。」と、 “お” 袋が言っていた。
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