素敵すぎて、しばらく我が家に飾っていた。
優しいパステルグリーンの洋服で微笑んでいる、義母の絵。
何枚かの写真を資料に、画家である彼女は、会ったこともない義母を、一番素敵な表情に書き上げてくれた。
それは。
大好きな花や植木を愛でるときの顔。
実家の大島で、懐かしい景色に触れたときの顔。
昭和一ケタの義母は、カメラを構えると途端にしゃちほこばり、怒ったような生真面目な顔つきになる。
資料として渡した写真は、どれもこれもがそんな表情で、どうにも義母らしい優しさがみえない。
なのに。
私が話す義母の人となりと、真面目くさった写真から、彼女は完璧なまでに私の好きな義母の表情をそこに描いてくれた。
絵とは、求めるもの、望むものを表せるものだ、ということを彼女の絵から教わった。
あやさん。
大切な義母を、こんなにも素敵に描いてくれて本当にありがとう。
心から感謝しています。
この先、大切な家族を失ったときにも、きっとこの絵に慰められるでしょう。
いろいろあったけれどかけがえのない存在だった、と、幸せな思い出に浸れるでしょう。
明日は母の日。
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