(1)華やかな帯結び がお好みのかたへ
『ゆかり』を結んでいきますー。
帯結びには、三重ひもを使うと便利です。帯をゴムに挟むだけで、羽根がたくさんできますし、帯もいたみにくいです。
【児島帯】 ~デニム・畳べり・真田ひもを使った帯~ で結んでいます。
- 仕様 -
★ デニム :ライトデニム
★ 畳べり :鮫柄 × 若草色
★ 真田ひも :セルビッジ柄
他の色柄は、こちらでご覧になれます⇒【児島帯】~KOJIMA-Obi~
「手先」は、体の前中心から、約60㎝くらいですね。
体に2周巻いて。
手先結びあげをします。
「手先」も「たれ先」も半分の幅にして、「手先」を上に重ね、くるんと一周。
手先結び、とも言いますね。
結んだ「手先」を、左肩にあずけるように上にあげておいて、結び目の上に三重ひもを当てて、後ろで結んでおきます。
次は羽根をつくっていきまーす。
まず一枚目。
「たれ」の根元から20~25㎝の長さの羽根をつくり、三重ひもの外から一本目にかけます。
その羽根は、自分の右側にもっていきます。
二枚目は、残りの「たれ」からすぐのところで作ります。
一枚目の羽根より小さめ、半分くらいの大きさで。
これは三重ひもの二本目、真ん中にかけます。
羽根は、右胸にもっていきます。
三枚目の羽根は、二枚目の羽根と同じくらいの大きさで。
これは、左胸に。
三重ひもは、一番最初に使った一本目にかけます。
そのほうがね、ゴムがきつくなっているので、羽根の根元がキュッとなるんです。
キュッとなると、別のゴムバンドを使わなくっても、ヒダが綺麗な羽根になるので、わざときついゴムを使うようにしています。
次は、「手先」を体の真ん中に下ろしてきます。
「手先」の幅は、半分に折りたたんだまま、端を持って、三重ひもの二本目に引っ掛けて、くるり。
適当な長さを引っ張り出します。
引っ張り出した分を、パッと開いたら、それが、4枚目の羽根になります。
あとは、「たれ」が、だらーんと残っていると思いますので、それで最後の羽根になる部分をつくります。
余った部分は、帯と帯板の間に挟んで「台」に。
全体の形を整えて、できあがり。
1分でcheck! 帯結び動画 ☟
ゆかり=https://youtu.be/jnThT0Chv9k
ちょこっと+(ぷらす)
羽根はつくりながら、どの場所に持っていく羽根か、を考えると、バランスの良い大きさの羽根が、自然とできるようになります。
そして、羽根をつくりながら、大きさも場所も整えていくのが良いと思います。
《 プロフィール 》
那須 七都子 (なす なつこ)
KIMONO Terrasse 代表
第25代 岡山きもの文化人 きもの博士
【児島帯】~デニム・畳べり・真田ひもを使った帯~考案
実用新案登録【ひらき帯】考案
きもの文化を未来へ継承することを目的に、「着物を普段着にプロジェクト」を提唱。
普段着には、アイロン・洗濯等「お家メンテ」できる手軽さが必要、と倉敷市児島の繊維に着目。今までの着物や帯になかった素材で、新たな和の美を創る。
【児島帯】は、世界中で愛される普段着の生地代表・デニムと、和室にかかせない畳べり、400年の伝統繊維・真田ひも、の組み合わせ帯。
【児島帯】~KOJIMA-Obi~
~背中で“魅せる”大人の半巾帯~ をテーマに、素材の特徴を活かしたオリジナル帯結びを楽しむ着付け教室を主宰している。