着物について


~「逆転の発想」から生まれた これからの和服~


児島のデニムは、長い時間をかけ、日本の風土に合った、
日本人の体になじむ織物に、常に進化し続けてきました。

 

その中で生まれた「シルクデニム」
その生地を使った「シルクデニム着物」

 

倉敷 | 児島 | kojimaobi | 児島帯 | 着物 | kimono | シルクデニム | 七彩染 | 岡山デニム

 

デニム、と聞きますと、
「綿100%・分厚い・色落ちする」といった、
ワーキングウエアとしてのイメージでしょうか。


 
でも、このシルクデニムは、
今までのデニムのイメージを、一新するものです。
タテ糸は、極細の綿糸を3本撚り合わせ、
ヨコ糸は、選び抜いた絹糸でできています。
綿の丈夫さと、絹の柔らかさを兼ねそなえ、
光沢は、絹100%と見まちがうほど。

 
私はこのシルクデニムは、
「もっとも和装に合うデニム」だと思っています。


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シルクデニム着物の特徴(一)
文様をプラスできる


まずは、
シルクデニム生地の光沢や、質感を楽しんでいだだくため、
「無地の着物」としてのお仕立てを、
おススメします。
 
しばらく「無地の着物」を楽しんだあと、
「気分を一新して着たい」
「フォーマル感あるデニム着物に」
「パワーを感じる柄に」
「伝統工芸士による 七彩染(しちさいぞめ)」や、
「書家・麗光(れいこう)の金銀墨文字文様」を、
着物に施すのは、いかがでしょうか。 
 

 

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「七彩染」や「金銀墨文字」入りの着物つくりかたは、
 
まず、ご自身に合ったサイズに
着物を仕立てます。
そのあと、ご要望に沿ったデザインや文字を、
丁寧に施します。

 

つまり
文様は
「あとから」
「好きな場所へ」
「好きなように」
描き入れることができます。
ここで、ふと、疑問が湧いたかたもいらっしゃるかと思います。
一般的な着物は、どうやって柄をつけているの?
一般的に
着物づくりは、
まずデザインを決めて、
色柄の入った生地を織り、
それを着物に仕立てます。
 
ですが
このシルクデニム着物は、
 
仕立て上がった着物に、
あとから染めをプラス、するのです。
 
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全体に柄を散らして「小紋」に、
流れるような絵羽柄にして「訪問着」に、
着物の格も自在に、
あなただけのオリジナル着物をつくることができます。


ユーズドの着物でも、もちろんOK。
いつでも
お好きなタイミングで、
ご相談ください。
金銀の顔料だけを使い、
品良く、美しく、染め上がった着物。
あなただけの
オリジナル着物に
ゆっくり育ててください。
 
 
弊社のシルクデニム着物は、
「七彩染め」はすべて「宇宙-sora-」をイメージして、
デザインしています。
なぜ、和柄ではないのか?
それには、デザイナーのある想いがあります。
 
環境、紛争・戦争、貧困など、
世界にはまだまだ問題が山積みです。
地球規模で共に考えなければ、人類の未来はありません。
 
だから、和柄・洋柄ではなく、
【宇宙-sora-】という世界共通のものをデザインすることで、
この世界が平和で、心豊かに暮らせる場になって欲しい、
と、着物に願いを託しました。
 
また、着物は、「和服」とも呼びます。
平らに折り目正しくたためる和の服。
着物は、【平和の服】です。
 
 
世界共通の「宇宙-sora-」をデザインした
【平和の服】を、
多くのかたに着ていただき、
誰もが安心して暮らせる世界を、
共に祈っていただければ幸いです。
 
 

 

 

また、「金銀墨文字」は、
書家・麗光先生とセッションしながら、
デザインしていただいています。
 

「日本文化を書で顕す」麗光先生は、


「書を通じて人の役に立ちたい」との思いから、
厳しい修行を続けてこられました。

 

ある日、
「書いている」のではなく、
「書かされている」ことに気づきます。

筆を持ち、描くものの前に立つと、
文字が降りてくる

 

そうして生まれる
美しい作品の数々

「七彩染」と「金銀墨文字文様」は、
二人の匠が「氣」を合わせ、
渾身の想いを込めてつくりあげています。

その名も

『七龍彩』

 

どこにもない
世界で唯一の着物

 

 

あなただけの一枚を、
「匠たち」と
つくってみませんか。

 

 

また、麗光先生は
オリジナルの書「ろう彩書®」をあみだし、
その美しさは
国内だけでなく、海外でもファンが多く、
広くご活躍されています。

 

想いを紡ぎ

新たな価値を与え

伝統を未来へ繋げる

 

 

麗光先生や私たちの
大きな野望であり
願いです。

 

 

 

 

 

シルクデニム着物の特徴(二)
同じ生地で「片身替わり」の着物に    

 

シルクデニム生地は、「先染め」の糸で織るので、
織りあがったとき、表と裏の色が違います。
ですが、良質な糸を使用しているため、
織りムラがほとんどなく、
裏面も、表面に負けない充分な光沢があり、
両面使うことができます。
 
その特徴を活かし、
弊社では、ツートーン着物をおつくりしています。
いわゆる「片身替わり」です。

 

 

 

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例えば、着物用の反物を使って、
ツートーン着物をつくろうと思えば、
反物は2種類必要になります。
生地は、半分ずつ残ってしまいます。
また、
まったく同じ生地、
例えば「色違い」などの生地が
用意できなければ、
左右、質感の違う着物が
出来てしまいます。
 
ですが、シルクデニム生地は
両面使えるので、

1種類の生地、
同じ一枚の生地で
つくることができるのです

(ちょっと、SDGsかな、とも思っています())。

 

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もっとオシャレに、オリジナリティを楽しみたい、
とのご希望もあり、着物のパーツごとに、
お好きな色を組み合わせるオーダーにも、
お応えしています。
 
まさに、「自分だけの1(きもの)」をお楽しみいただけます。

  

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 シルクデニム着物の特徴(三)
シルクなのに手洗い可

 

シルクは水に弱いので、絹の着物は、
ご家庭で洗うことはお勧めしません。
が、このシルクデニム着物は、「手洗い」が可能です。
なぜ?

それは、織るときにしっかりと糸を打ち込んんでいて
(タテ糸とヨコ糸が、詰まっている)、さらに、
タテの綿糸が丈夫なので、ヨコ糸のシルクを縮ませないからです。

デニムは本来、ワーキングウエアです。
この特徴を、しっかりと残して製造している
(織っている)と言うことですね。

水に濡れても大丈夫、ということは
・汗にも強い・雨にも強い
ですので、雨の日の着物、にも重宝します。
ですので、お家でケアできる「振袖」もつくることができるのです。
2022年秋、日本三大名園の一つ
、岡山後楽園にある「能舞台」で、
シルクデニム振袖をご披露させていただく機会がありました。



新成人の振袖とは違い、一見、地味なようにも見えますが、
少しだけ大人になった女性がまとう
無地の振袖は、
とてもエレガントで品が良いと、
大変評判でした。
しかもこれがデニム、
良質なシルクデニム生地で
出来ていると知り、
観衆の皆様の驚きは、
大変なものでした。
振袖になりますと、
児島デニムの品質の本当の良さが、
よくわかります。

ただ、再度申し上げますが、あくまでも「手洗い」をお願いします。
どんな丈夫な生地であっても、「摩擦」には弱いものなのです。

洗濯機でグルグルと回し、擦れてしまうと、
生地は毛羽立ち、光沢がなくなります。

「手洗い」または「押し洗い」
「脱水は20秒まで」または
「バスタオルに挟んで水分をふき取る」等の注意をして、
あとは物干しざおに、両袖を伸ばして干ししっかり風を通してください。 
 
シルクデニム生地の着物の他に、
弊社では、「夏デニム着物」もつくっています。

この夏デニム着物は、植物由来(主にユーカリ)100%の、
テンセルでできています。
テンセルは、驚くほど柔らかく、肌に優しい手触りです。
乾きが早く、夏にピッタリの素材です。

着物そのものが、究極のサスティナブルな衣装と言えますが、
天然素材で、さらに地球環境に負荷をかけない、
安心・安全な製品を生み出すことにも、
こだわりたいと思っています。


まだまだ奥の深い、児島デニム
今後、さらなる探求をして、
「もっと、和装に合うデニム」を見つけて行きたいと思っています。

そして、
「他にはない デニム着物 (& 帯)」を製作することで、
皆さまの和装への関心、楽しみを、
広げるお手伝いができたらと思っています。

 
~「児島」にこだわる ある想い~

私は神戸市の生まれです。
1995年の阪神淡路大震災で、実家は被災しました。
幸い、家族やご近所の皆さんは無事でした。
が、ご近所さんは次々と引越をしていかれ、
気がついた時には、
慣れ親しんだコミュニティがなくなっていました。
そのことに、とても大きな空虚感を覚えました。

ある日、ふとしたことがきっかけで、
児島が「繊維の街」と呼ばれていることを知ります。

海沿いにある児島は、
約400年前からの綿花栽培にはじまり、
北前船等の物資輸送で綿を中心とした繊維産業が盛んとなり、
それが今に繋がっています。

長い歴史の中で発展した繊維産業で、
人と人は繋がっていました。
「そうか、産業があれば街は残るんだ」
お節介な話かもしれませんが、私は
「街を残すお手伝いがしたい」
そう思いました。

というのは。
私は阪神淡路大震災の約10ヶ月前から岡山に住んでいました。
あの激しい揺れに合わず、怖い思いをせず、
そして、そのおかげで、
家族に、食料や必需品を運ぶ、後方支援ができました。
私は「岡山に守られた」、そう思いました。

勝手な思い込みですがそれで私はいま、
少しでも岡山に恩返しがしたくて、
「街を残すお手伝い」をさせていただいています。

今後、この先ずっと、100年後でも、
「岡山と言えば、シルクデニムの着物や、児島帯だよね」
という言葉が聞かれるような、
これが街の文化として残っていてほしい、と願っています。

そのためには、
まだまだ、皆さんに愛してもらえるものをつくる責任がある、
と思っています。

着物を着たとき、姿勢が自然にスッと伸びて、
人にも自分にも丁寧な振る舞いができる
そんな人が増えることで、良い社会になる。
使って
楽しんで
街が残る

そんなものをつくり続けたいと思っています。
 
そしていつか
「岡山を和服の産地にする」
ことが、
私の大きな夢です。