商品詳細

- 宇宙-sora-のデニム ~満天~ -

【お仕立てについて】
・男性は棒衿仕立て、女性はバチ衿仕立てです。
・単衣仕立てです。
・胴裏・八掛・居敷当てはついておりません (デニムは丈夫な生地ですので、
 裏地のない単衣仕立てでも、十分な強度があります)。
・主要部分はミシン縫いとなります。
・かがり(主な縁取り)は手縫いですので、身体にフィットしやすい縫製になっています。
・袖丈は標準の1尺3寸(約49㎝)で統一しております。

※モニターの状況等により商品の画像は、実際の色とは見え方が異なる場合が    あります、ご了承ください。

【生地の特徴 ~シルクデニム~ 】
・極細の綿糸を3本撚り合わせたタテ糸に、高級シルク糸をヨコ糸に使った、
 他にはないデニム生地です。

・デニムらしさをしっかりと魅せる、綾織りの生地です。
・ロープ染色技術を使って染め上げています。
・生地全体に光沢があり、透明感ある発色が魅力です。
・シルクの柔らかさと、綿の丈夫さを兼ね備えています。
従来のデニムよりも軽く、裾さばきも良いという特徴があります。 
・肌触りもシルクならではの良さが感じられます。

 

【七彩染 ~しちさいぞめ~ 】
・宇宙-sora-をイメージし、着物に施している煌めく「星」のことをいいます。
・染の名門店の伝統工芸士による、特許技法です。
・着物を仕上げてから、染めを施しています。
・金色・銀色の2色を使っています。
・この着物のデザインは、宇宙いっぱいに広がる「満天-manten-」の星をイメージし、名づけました。

※一点一点手作業で仕上げておりますので、染料の多少や、金銀染料の色バランス、デザイン幅の差はご了承ください。

 

 【アフターケアについて】
・この製品は手洗いが可能です。
・畳んだ状態で、優しく押し洗いをおすすめします。
・洗濯機の回転、タンブラー(回転乾燥機)のご使用は、
 着物が変形する恐れがあり、お勧めしません。

・洗濯の際には漂白剤の使用はお避け下さい。
・長時間濡れたままにしておくと、色落ちする恐れがあります。
・洗濯後は形を整え、風通しのよい場所で陰干しして下さい。

・新しいうちは、汗等で多少色移りすることがあります。
・アイロンは当て布をして、中程度の温度でお願いします。

 

児島帯 | kojimaobi | obi | 帯 | kimono | 着物 | 岡山デニム | デニム着物 | 七彩染

【店主からご挨拶】
このたびは、数あるサイトの中から弊社をご覧いただき、
ありがとうございます。

この着物は、制作方法にいくつかの特徴があります。

◆デザインについて
岡山県倉敷市児島産の、シルクデニム着物を使った【倉敷和DENIM】着物のうち、「七彩染」を施しているシリーズのことを、【宇宙-sora-のデニム】と呼んでいます。

文字通り、「宇宙」をイメージしたデザインです。

着物ですが、一般的な和柄は描いておりません。
それには、デザイナーのある想いがあります。

 

環境問題、紛争・戦争、貧困など、世界には問題が山のようにあります。
これからは、民族や国を超えて、地球規模で共に考える時代です。

【宇宙-sora-】は世界共通です。
和柄・洋柄といった国境を感じるデザインではなく、
平和で心豊かに暮らせる地球になって欲しいと、着物に願いを託しました。

また、着物は、「和服」とも呼びます。
平らに折り目正しくたためる和の服。
着物は、【平和の服】です。


世界共通のデザインを施した【平和の服】=着物を、
多くのかたに着ていただき、
誰もが安心して暮らせる世界を共に考えるきっかけをつくりたい、と思っています。

◆必ず似合う着物をつくる
上記でもお伝えしましたが、
この着物は「仕立てた着物に七彩染を施し」て制作しています。

※通常は、デザインを決め反物にその絵柄を施して織ったあと、裁断して着物に仕上げます。

でもそれでは、着るかたに合った位置(高さ)に柄がくるとは限りません。

この制作方法でしたら、
着るかたが一番美しく見える位置(高さ)に、ちょうどよい大きさの柄、
金銀の染料の割合など、を考え、
まさに、唯一無二、「あなただけの1枚」を仕上げることができます。

※基本デザインに「星」を増減したオリジナリルも、喜んでご相談をお受けいたします。
(増量具合によっては、別途料金が発生することもございます)

 

 ◆自由自在に「格」付けできる
この「満天-manten-」は、着物の格としては、訪問着風に仕上げています。
※他のデザインは、付下げ風や小紋風などがあります。

仕立てたあとから染を施すので、
小紋から訪問着まで、
幅広く活躍する着物に仕立てることができます。

お召しになりたいシーンに合わせて、柄をお選びください。

 

 ◆【シルクデニム】と【七彩染】 奇跡のコラボ
この特別なつくりかたは、残念ながら、どのデニム生地でもできるというものではありません。

・水に強く縮まないこと
綿100%のデニム生地は、丈夫ですが、水に濡れると縮みます。
乾くと元に戻りますが、その伸縮が七彩染を施す作業を難しくしてしまいます。

・熱に強いこと
家庭で洗濯・アイロン可が、シルクデニム着物の利点です。
七彩染は、熱に強く、水に溶けない染料を使っています。

・生地がなめらかであること
シルクデニムの光沢は、生地のなめらかさの象徴です。
表面がデコボコしていない生地だからこそ、七彩染が定着します。

 

   こうした、お互いの長所が上手にコラボし、
   【宇宙-sora-のデニム】ができました。

 

 

◆シルクデニム生地について
タテ糸にコットン、ヨコ糸にシルクを使っています。

この生地には3つの大きな特徴があります。
1 タテ糸のコットン
2 ヨコ糸のシルク
3 染色

まず、1.について、
通常デニムにつかうコットンは、太くて1本のものをタテ糸に使います。
しかし、この生地は極細のタテ糸を、3本より合わせた高品質な糸を使っています。
その目的は、
細い糸を合わせることで、糸自体は光沢を放ち、生地に厚みを持たせ、しなやかさを生み出すことができるからです。
しかし、高品質な極細の糸を作る時点で、通常の糸より段取りが相当掛かります。
普通はこの様なつくり方はしません。
とうぜん、コストも掛かります。

織物をつくるうえで、タテ糸の準備は手間が掛かります。
そこに更に、細い糸の撚り合わせの工程や、糸染の工程が必要なので、正直言いますと、おいそれとはつくれない糸、なのです。

では、2.のヨコ糸ですが、
「ヨコ糸にシルクを使う」

そもそも、このことが、織物の難易度を増しています。
植物性繊維のタテ糸に、動物性繊維のヨコ糸。
素材が全く違うのです。

しかも高密度な織物だと、更に難しさは上がります。
このシルクデニム生地は、光沢が特徴なだけに、キレイに織り上げることが必須です。
そのため、慎重に時間をかけて織る必要があります。
織機の調子が外れたら、欠点が目立ちやすくなり、その調整は誰でもはできません。手直しは熟練工の仕事です。
一定以上の品質を保つためには、長年の織り技術と、設定に馴れた熟練の職人が必要となります。


3.の染めですが、
デニムと言えば「インディゴ染料」。
でも色落ち、色移りの問題がどうしても避けられません。
そこでデニムの見え方、雰囲気はそのままに、反応染料での糸染めを開発、商品に発展させました。
墨色は、硫化染料を採用しています。

 

~最後に~

この生地と出逢ったことで、
・家で洗濯ができる
・シルクなのにアイロンがかけられる
・「星」の上からアイロンをかけてもOK

高級な質感を持つ、取扱いが簡単な着物が生まれました。


この着物で、もっともっと和装ライフを楽しんでいただけますことを、心より願っております。