失敗しない! 着物コーデ

着物と帯の基本的な色合わせ(入門編)

 

着物を着てみたいと思ったとき、最初に悩むのが「色合わせ」ですよね。

洋服なら無難に「黒 × 白」や「ベージュ × ネイビー」といった定番がありますが、着物と帯は少し違います。

伝統的なルールや季節感が影響するため、初心者の方には「何を選べば良いかわからない…」と感じやすいポイントです。

ここでは、基本的な考え方を押さえつつ、誰でも失敗しにくい色合わせのコツをご紹介します。

着物 | コーデ | 児島帯

 

色合わせの基本は「主役と引き立て役」

 

着物コーディネートを考えるときは、まず「主役」と「引き立て役」を意識しましょう。

・着物を主役にするなら、帯は落ち着いた色や控えめな柄を。

・帯を主役にするなら、着物は無地やシンプルな柄に。

・両方が派手だとケンカしてしまい、全体がちぐはぐに見えます。反対に、どちらも地味だとメリハリがなく、物足りなく感じるでしょう。

 

例:
・華やかな赤い小紋 → ベージュやグレーの帯を合わせる

・シンプルな淡い無地の着物 → 濃紺や金糸入りの帯で格上げ

このように「片方が主役、もう片方が引き立て役」という考え方が、失敗しない第一歩です。

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色相環を使って「調和」を意識する

 

色合わせの理論として便利なのが「色相環(カラーホイール)」です。

難しく考える必要はありません。ポイントは3つ。

・同系色でまとめる(例:薄いピンクの着物 × ワインレッドの帯)
 → 優しくまとまり、安心感のあるコーデになります。

・反対色で引き締める(例:クリーム色の着物 × 深緑の帯)
 → メリハリがつき、ぱっと華やかに見えます。

・中間色でなじませる(例:水色の着物 × グレーの帯)
 → コントラストが苦手な方におすすめ。自然で落ち着いた雰囲気になります。

「調和」と「アクセント」を上手に使い分けることで、どんな色の着物・帯でも美しく見せられます。

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季節感を取り入れるとセンスアップ

 

日本の着物文化では「季節感」が大切にされてきました。

同じ色でも、季節に合った色を取り入れるだけでコーデ全体がぐっと洗練されます。

・春:淡いピンク、若草色、藤色

・夏:白、薄水色、浅葱色、紺

・秋:えんじ、芥子色、深緑

・冬:黒、濃紺、グレー、赤

例えば、春に薄ピンクの小紋に白地の帯を合わせれば、やわらかな印象に。

秋なら、同じ小紋にこげ茶や芥子色の帯を合わせて、落ち着いた季節感を出せます。

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年代に合わせたおすすめ配色

 

着物は年代によっても似合う色合いが変わります。

初心者の方は「自分に似合う色」を意識すると、ぐっと着こなしやすくなります。

・20代〜30代:明るめ・華やかめの色がおすすめ(ピンク、水色、明るいベージュなど)

・40代〜50代:落ち着いた色に差し色を(グレー、紫、えんじ、深緑など)

・60代以降:シックな色を基調に、帯や小物で上品に(濃紺、黒、シルバーグレー、金銀入りの帯など)

特に40代以降は「派手すぎると浮く」「地味すぎると老けて見える」と悩みがちです。

そんなときは「着物は落ち着いた色、帯で華やぎを添える」バランスを意識しましょう。

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帯小物で調整する

 

着物と帯の色合わせが決まっても、「ちょっと物足りない」「強すぎる」ということがあります。

そんなときに役立つのが帯締め・帯揚げといった小物です。

・全体が淡すぎる → 帯締めに濃い色(えんじ、紺)を入れる

・コントラストが強すぎる → 帯揚げで中間色(グレー、ベージュ)を挟む

・季節感を出したい → 小物だけ季節色を取り入れる(夏は水色、秋は芥子色など)

小物は洋服でいうアクセサリー。最後の仕上げでバランスを整える大切な存在です。



まとめ:まずは「無難 × 華やか」から

 

着物と帯の色合わせは奥が深いですが、最初は難しく考えすぎなくて大丈夫です。

初心者の方におすすめなのは、次のようなシンプルな組み合わせ。

・淡い無地の着物 × 濃色の帯

・シンプルな柄着物 × 控えめな帯

この「無難 × 華やか」のバランスから始めれば、大きな失敗はありません。

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慣れてきたら、少しずつ色や柄の冒険をして、自分らしいコーディネートを楽しんでみましょう。

「華やか」な帯も、季節を感じる特有の柄やお花柄などが入っていると、コーディネートの難易度が上がりやすくなります。

 

また、幾何学的な要素の柄が入っているものもおススメです。

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良かったらこちらのサイトを参考にしてみてくださいね。 

▶▶▶着物コーデの参考アイテム【児島帯】 ご紹介 


着物は「難しそう」と思われがちですが、基本のルールを押さえれば、むしろ洋服以上
自由で個性的な楽しみ方ができます。
まずは一歩、気軽に挑戦してみてください。

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