着物や帯には、
いろんな柄がついていますね。
その柄の意味を知ると、
これが、結構深くて面白いのです。
着物に興味のある皆さん、
柄の意味を知って、
一緒に着物ツウになりましょう!
《青海波(せいがいは・せいかいは)》

青海波は、文字通り、
海の波のような文様が続いている柄です。
古代ペルシャから中国を経て、
日本に伝わった文様だと言われています。
この名前は、神社や宮中で、
お祝い事のときに舞う雅楽「青海波」の
衣装に用いられていたことに由来するという説も。
ですが、平安時代には
青海波という文様は見当たらず、
実はどんな文様だったかは不明という、
ちょっとミステリアスな文様です。
一般に広まったのは、江戸時代中期ころ。
漆工職人の勘七が、特殊な刷毛を使い、
この文様を巧みに描いたことから広まった、
といわれています。
いつの季節に使う柄?
青海波、というだけに
「青い海」「波」とくれば、
やはり【夏】をイメージされる
かたも多いと思います。
色にもよりますが、
確かに涼しげにも見えます。
ですが、デザイン化している波ですので、
季節にあまりこだわることなく、
年中使っても大丈夫です。
どんな意味があるの?
実際の波を思い出してください。
寄せては返す・・・波はこれを繰り返します。
終わりがないことから「永遠」
に続くことを願っているのです。
永遠を願うものとは?
「長寿」「幸福」「平安」などなど、でしょうか。
着物や以外にも使われているの?
上の青海波の写真、実は、鰹節の箱なのです。

和柄の一つなので、
和菓子のパッケージにも一部描かれていたり、
モチーフのようにさまざまなものに
使われていることが多い柄ではないか、と思います。

これは、七五三の子供用のお草履です。

草履の台の中に鈴が入っていて、
歩くたびにコロコロ・・・
可愛い音が鳴るようになっています。
こちらも大小の青海波の文様が付いています。
子どもの「成長」を願ってつくられたのかもしれませんね。

これを実際に履いているのが、
こちらのお嬢ちゃん。
弊社着付け教室
最年小・3歳4ヶ月の可愛い女の子です。

ある日のこと。
「なつしぇんしぇ、わたしね、せいがいは、すきー!」
・・・?
な、なんですと?
「そ、そうなの~?ふうーん、どれのこと、言ってるのかな?」
と聞いてみたら。
見事に「青海波」の文様を指さし、
そこに居た大人全員、のけぞりっ!!
レッスン中の座学で、「着物の文様」の
プリントを配ったとき、自分もいっちょまえと
思っている3歳児も、当然のように
「私にも、ちょーだい」と手を伸ばす。
そして大人に混じって、
ふんふん・・・といたって真面目に学習しているのですが、
ほ、本当に理解していたとは!

そしてまた、黙々とひたすらに「児島帯」で
帯結びの自主練をやり始めました・・・。
末面白い存在です♡♡♡
【児島帯】 ~デニム・畳べり・真田ひもを使った帯~
- 仕様 -
★ デニム :ライトデニム
★ 畳べり :鮫柄 × 茜色
★ 真田ひも :セルビッジ柄
他の色柄は、こちらでご覧になれます
⇩⇩⇩
【児島帯】~KOJIMA-Obi~
《 プロフィール 》
那須 七都子 (なす なつこ)

KIMONO Terrasse 代表
第25代 岡山きもの文化人 きもの博士
【児島帯】~デニム・畳べり・真田ひもを使った帯~考案
実用新案登録【ひらき帯】考案
きもの文化を未来へ継承することを目的に、
『着物を普段着にプロジェクト』 を提唱。
普段着には、アイロン・洗濯等
「お家メンテ」できる手軽さが必要、と
倉敷市児島の繊維に着目。
今までの着物や帯になかった素材で、新たな和の美を創る。
【児島帯】は、世界中で愛される
普段着の生地代表・デニムと、
和室にかかせない畳べり、
400年の伝統繊維・真田ひも、の組み合わせ帯。
【児島帯】~KOJIMA-Obi~
~背中で“魅せる”大人の半巾帯~
をテーマに、素材の特徴を活かした
「オリジナル帯結び」 を楽しむ着付け教室等を主宰している。
~自分で振り袖を着て、成人式に行ってやるぞ!~
『振り袖myselfプロジェクト』
(略して 【振りプロ】!) 応援 & 指導
大人になったことを宣言し、
育ててもらったことに感謝する日なのに、
何から何まで親任せで、綺麗な衣装も
人に着せてもらうことが成人なの? という疑問から、
「自分で振り袖を着る」 ことで、
両親や家族に対する感謝の気持ちを表現することを目的に、
ラストティーンズ(19歳)が頑張ります。
2021年始動!
彼女たちの楽しい奮闘ぶりは、ぜひこちらから!!
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