シルクデニムとは

 

シルクデニム | デニム | 児島帯 | kojimaobi | 岡山デニム | 着物女子 | 倉敷デニム

 

岡山県倉敷市児島が国産ジーンズ発祥の地であることは、
広く知られていることですが、そのジーンズはデニムからできています。

岡山のデニムは、世界が注目するクオリティを誇っています。
岡山の染色と織りは、日本の技術の最高傑作と言っても過言ではありません。

 

その最高技術の粋を集めたのが「シルクデニム」です。

 

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弊社の扱っているシルクデニムは、株式会社SHOWAでつくられています。

1905年創業の株式会社SHOWA(以下、SHOWAと記載)は、
100年以上の歴史を持つ、倉敷市児島の織物メーカーです。

 

今では一貫生産の織物メーカーは大変めずらしくなってしまいましたが、SHOWAは児島で唯一、その生産設備をもつ会社として、その名を馳せています。

 

SHOWAは、あるこだわりをもって織物を織り続けてきた歴史があります。
それは、質感。

 

 

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「 SHOWAの織る生地は風合いが柔らかくてとても良い」と評判は高く、
デニムといえばワーキングウエアと言ったイメージも一新するほどの品質です。

 

2009(H21)年には、生地のパリコレといわれるほどの

高峰「プルミエールヴィジョン」 第1回PVアワードにて、ウール100%デニムで「ハンドル賞」を受賞するという快挙を成し遂げています。

 

世界中のデザイナーが手にしたいと思う生地を、作り続けている会社です。

 

そのこだわりがあったからこそ、シルクデニムは生まれました。

 

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生地は、タテ糸とヨコ糸でできていることは皆さんご存じですが、
ではそれぞれ性質が違う糸を織り合わせるのは、どのような手間がかかると思われますか?

おそらくこれは、想像されている以上にとても大変なことです。

タテ糸は植物性繊維=コットン(綿)
ヨコ糸は動物性繊維=シルク(絹)

性質も耐久性も染めもすべて、取り扱いかたが違います。

こんな手間のかかる織物は、他のメーカーでは生産しようとしないでしょう。

 

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SHOWAは、当時メンズ向きのデニムが生産の中心だった時代に、
先見の明でレディースブランドや子供向けのテキスタイルの必要性を捉え、

独自に素材の企画・製造をしていました。

 


「女性を美しく魅せる」
「子供の柔らかい肌を守る」


そんな心遣いを感じる生地を、他にも多数、生産していました。

 

シルクデニムをつくるには、かなりの研究時間と労力を要した
と聞いていますが、おかげで、光沢と滑らかな風合いは、
他の、どのデニムも寄せ付けない王者の風格を感じるデニムが、出来上がりました。

 

このシルクデニムで、私たちの民族衣装「着物」をなぜつくったのか。

 

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最近、着物で観光地巡りをしたり、和テイストのオリジナルファッションを楽しむかたが、増えているように感じます。

 


機能的で手軽に着られる洋服とは違い、着るのにも振る舞いにもひと手間かかる着物。


ですがその手間の中に、長い歴史と文化を感じるからこそ、私たちはどこかで着物をリスペクトし、着てみたいという憧れを持つのだと思います。

 

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そしてそれができるのは、先人が現代にまで着物を残してくれたからこそ。

 

ただ、それらも使っていればいずれ傷み、なくなってしまいます。

 

先人たちは、その時代に手に入る生地で、自分たちが着るものをつくっていました。


ならば、私たちも今身近にある生地で、後世のために民族衣装をつくり、伝えていく必要があると思います。

 

 

それに昨今は猛暑につぐ猛暑。そして豪雨。これでは絹でできた今までの着物は、クリーニングやメンテナンスが大変です。

 

 であれば、身近にある生地で、クリーニング等の手間がかからない
「着物」をつくり後世に伝える。これは今を生きる私たちの責任でもあります。

 

それには、日本だけでなく世界中で愛される「デニム」が最適だと思いました。

 

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ですが、デニムなら何でもよい、ということではありません。

 

民族衣装は国や私たち日本人を体現するもの。気品が感じられるものでなくてはなりません。

 

 

シルクデニムは、いま、この時代における、民族衣装を受け継ぐ最高品質の生地だと捉えています。

 

品の良い光沢、手触り、着心地の良さ。それにシルクが入っているのに、手洗いが可能です。

 

それは、通常のデニムでは考えられないほどの
細いタテ糸をつかい、しっかりと目の詰まった生地に
仕上げているからです。シルクが縮む余裕がない、ということです。

  

伝統とは、今までにあるものをただ守ることではなく、
その時代に生み出されたものを活用し、革新を繰り返しながら伝えていくこと。

 

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シルクデニム着物が後世に、日本の高い技術と児島の心意気、
そしてそれを纏う(まとう)皆さまの美しさを伝えるものになることを、
信じてやみません。

 

 
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